2014年10月11日土曜日

10/5の回想

先週末、来館者が500人を超えた。
ご来館いただいた方、ありがとうございます。また、これからの方、お待ちしております。ご来館当日は館長より手厚い歓迎のご挨拶とご案内をさせていただいておりますので、楽しみにいらしてください。


今回は本当に不思議なことが多い。その中でも、約1名、本当に祟られているだろう小鷹くんが作った国立奥多摩秘宝館が爆発的な人気を集めている。遠路はるばる大阪など関東圏外からお越しいただいた方や不思議な美女軍団が名古屋から押し寄せたり、隠れた秘宝館マニアが連日押し寄せている。

《謎の美女軍団の来館の様子はコチラ》
http://asami.droptokyo.com/blogs/?p=1979&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter


毎週末誰かしらグッズを持ってきて、棚の上がもう乗らないくらいに充実したミュージアムショップができました。
美術館、そして秘宝館グッズも充実しております。また、秘宝館のお宝放出コーナーは次々と売れに売れ、いいものから姿を消していってますので、即決購入をお薦めします。
是非、旅の思い出に‼︎


さて、展示も残すところ3日間のみとなりました。
オープンした時はやっと開いたと思いきや毎週末イベント盛りだくさんで、開館途中ではアートブックフェアへの出張と一息つく間もなく、アレヤコレヤでようやく漕ぎ着けた最終週。
かと思いきやスーパー台風接近の予報。一難去ってまた一難とはこのことだと思います。
そんなスーパー台風接近中ですが、当館は開館します。中止はいたしませんので、皆様お待ちしております。




10/5(日)
この日はイベントが盛りだくさんの日だった。
開館日の中では一番の本数。なんと4本も詰め込みました。

13:00 国立青梅からマラソン(佐塚真啓)

今史上最大と言われた台風が接近していたにも拘らず、中止せず決行。参加者はわずか5名。うち3名は誘われて朝に集合したものの当館企画のマラソンであることや当館がゴールであるこも知らされずに走ったという強者。結局、ゴールを知らない3名は当館をスルーし、軍畑駅に着いた後、速攻河辺にある温泉へ向かったとのこと。ゴールをした2名は展示準備から手伝っていただいていた方。国立から6時間かかってのゴール!
言い出しっぺの佐塚館長はスタート地点でゼッケンを渡すだけ、まさかのとんずら。
でも、本当に無事にゴールできてよかった。
>>佐塚館長とゴールした二人での記念撮影

>>佐塚館長よりゴール記念にキュウリを手渡され、水分補給



15:00 Colliuさんの大道芸(Colliu)
宙に浮いている秘技をみせるColliuさん。
音楽とともにベリーダンス?が始まり、みんなの目を釘付けに。お習い中のダンスが陽の目をみた日でした。
>>宙に浮くColliuさん



16:00 イルカとかの絵について(こようちひろ)
こようと館長が絵について質問をし、答えていく。途中からはトークを聞く来館者からの質問も挙がった。
>>佐塚館長とこようさん 
>>こようさんの新作


今回、こようは製材所時代に従業員の休憩室として使われた一室で展示しています。同室にはトイレもあり、鑑賞の際、不快感を与えないよう臭いと闘ったこようの努力の甲斐があり、終了時間を押して質疑応答が行われました。
フライヤーの紹介文にあるように「開いた絵画」であるこようの作品は物理的な紙や枠、あるいは画面という支持体を「部屋」(=空間)にまで拡張する試みがなされています。

ここからはわたしの私論ですが、こようから作品解説を聞く時、「絵的な」や「絵だから許される」と聞くことがある。
絵描きというのは描くという動作に伴い、思考や行為そのもの、イメージ、物質的なメディウムを画面内に解放していく一方で、用紙(支持体)を物質的な側面から自分と同調する世界にあるものと認定し、こちら側(実世界)としながら、画面内に非物質的なものを生み、そのイメージについてはあちら側として実世界と切り離す。
一重に「絵」と言っても、その言葉の中には別々のものを同時に見ている。
ここでいうイメージとは画面内で可視化できるものとし、メディウムや間であり、それらが形作った図や線が認識可能な何かが投射されて見えているもの。こようで言えば、イルカ、犬、スケーター、植物、小人、人など他の言葉に置き換えられるモチーフのことを言う。
各モチーフは間を取り合って配置されている。非物質なイメージの生成を図るけれども、等しく描かれたものたちが一つの画面内でイメージと物語は切り離されたものであり、繋ぐことも断片とすることも鑑賞者へ委ねられている。
私たちは完成したものを目にするのではなく、物語とイメージが分断し、あるいは両者どちらかに偏ることなく拮抗した状態を目にする。
まさに「絵」が生まれる間際で足すことと足さないことを実践的に試みがなされている。
「絵だから…」というこようの言葉の裏には絵にするための制約から距離を置きつつも、惹かれる線やモチーフを絵として成立させることとさせないことの狭間を感覚や思考と実践から導き出そうとしているのではないだろうか。


17:00 小鷹拓郎スペシャル企画(小鷹拓郎)
国立奥多摩秘宝館の館長である小鷹くんみずから、作品解説をする。秘宝館を開館するまでに祟られてしまったいきさつを話す傍ら、奥多摩地方に伝えられている男根信仰、それから狂った奴がつくったAV写経、祟られた厄災を払うように制作した対になる御神体や知る人ぞ知る軍畑先輩の話。
小鷹館長が13日間のプレミアムな出張中に嫁と母親の共同作業は現在も続き、毎週末に<おっぱん>、<ちんぱんまん>、<絶倫豚汁と男根にぎり飯)>など形を変え、継続中だ。
運が良ければイベント以外でも、作家から話を聞けるかも。
>>国立奥多摩秘宝館の正面


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